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ネットワークのトラフィックは増加傾向にあり、特に大規模イベントでは急増している。これに対し世界各国の通信事業者は、回線の増強やルーティングの効率化といった従来の対策に加え、自社のラストマイルにおけるCDNの活用や、ネットワーク仮想化(NFV)による機動的なトラフィック制御にも乗り出している。

 モバイルを中心とした端末の増加、映像の高品質化やブロードバンド接続の普及などが相まって、ネットワークのトラフィックは増加を続け、そのペースも加速している。米シスコシステムズによると、2018年のインターネットトラフィックは102エクサバイト/月で、これは2013年の2.8倍に相当する。このうちモバイルは16エクサバイト/月を占める。特に伸びるのがビデオで、2018年に76エクサバイト/月となり、2013年の3.8倍に達する(図1)。

図1●2018年までのインターネットトラフィックの予測
図1●2018年までのインターネットトラフィックの予測
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 トラフィック増への対応は通信事業者にとって悩ましい課題である。通信サービスの競争が激化し、単価が低下する中、効率的な設備投資が求められている。一時的なピーク需要増にまで対応するとなると、すべてを自社ネットワーク設備の増強でまかなうことは現実的ではない。

通信事業者のエッジにCDNを導入

 混雑緩和の対策として通信事業者は、米アカマイ・テクノロジーズや米レベル3コミュニケーションズ、米ライムライト・ネットワークスなどが提供するCDN(Content Delivery Network)サービスを導入しつつある。最近のCDNサービスはコンテンツをキャッシュするだけでなく、必要に応じてコンテンツを改変する、より速い別の経路にトラフィックを迂回させるなどの機能強化も進んでいる。