PR

LTE-U(LTE-Unlicensed)という単語が、海外のICT関連メディアで多く見られるようになってきた。免許不要帯域でLTE方式を使うこと、ひいてはモバイル通信事業者がその帯域でLTEサービスを提供することを意味する。既存の事業者のみならず、MVNO(仮想移動体通信事業者)にとっても大きな転機になりそうだ。

 モバイル通信事業者はいわゆる「キャリアWi-Fi」として、公衆無線LANサービスを提供している。このWi-Fi網は、メインのモバイル通信サービスを提供するLTE網とは別々に構築されている。ただ最近は、キャリアWi-FiにおいてもSIMを使った認証技術が導入され、利用者はWi-Fi圏内にいるかどうかをそれほど意識することなく、LTEサービスやキャリアWi-Fiを使えるようになった。

LTEとWi-Fiを同時に使う

 こうした現状から一歩進んで、LTEとWi-Fiの帯域を同時に使おうという技術の開発が進んでいる。その一つが「リンクアグリゲーション」である。通信事業者が制御するキャリアWi-FiのネットワークをLTEのネットワークにつなぎ込み、LTE接続とWi-Fi接続の両方を制御することで、同じ端末で両方の通信を同時に利用できるようにする。通信方式の異なる複数のネットワークを統合的に運用するため、「HetNet」(Heterogenious Network)の関連技術とも見なせる。この技術は米クアルコムや米ラッカスワイヤレス、仏アルカテル・ルーセントなどが先導し、3GPPのRelease 13に提案されている。

 ただしリンクアグリゲーションを実現できるのは、通信事業者が提供するLTEとWi-Fiのエリアが重畳している場合に限られる。利用者が自宅に設置するWi-Fiや、企業が社員向けや来客向けに設置するWi-Fiなどには適用できない。