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 「機械との競争」で自動運転や自動翻訳などITの進化が、雇用を奪っていくという社会問題を提起した著者2人が、前著の内容をさらに掘り下げ、400ページ超とボリュームたっぷりにまとめた本だ。

 産業革命が「ファースト・マシン・エイジ」を切り開いたとすれば、今、人類はデジタル機器のコンピューティング能力によって「セカンド・マシン・エイジ」を迎えているとする。セカンド・マシン・エイジがもたらす課題の一つが、豊かさと格差だ。デジタル技術はほとんどコストをかけずにアイデアを複製でき、社会に豊かさと、起業家に巨万の富をもたらす。その一方で従来のような労働を必要としないため、多くの人の所得を減らす。前書同様に、本書でも課題を解消するための政策提言を最後に記している。「長期的にベーシックインカムを復活させるべきか」など、幅広い視野でこの問題に立ち向かっている。


ザ・セカンド・マシン・エイジ    
エリック・ブリニョルフソン/アンドリュー・マカフィー 著
村井 章子 訳
日経BP社
2376円(税込)