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 慶應義塾大学政策・メディア研究科の夏野剛特別招聘教授が執筆するブロマガ「週刊夏野総研」のビジネスモデル分析を書籍化した。ICT(情報通信技術)関連の様々な動向を取り上げ、独自の切り口で論評していく。夏野氏によるアップル評やマイクロソフト評などは興味深く、単純な動向分析だけでなく、こうすべきという提案を含めて論じている点に好感を持てる。勉強になる視点が多く、業界関係者にかかわらず、広くお薦めできる。

 ちなみに夏野氏は、携帯電話業界は今後、差異化が難しくなって料金競争に陥り、没落へのデスマーチが始まると予測する。不振が続くNTTドコモに対しては、10兆円規模の投資でアジアに進出すべきと提言。それも中途半端な出資ではなく、経営権を手に入れ、日本品質のドコモショップを展開してみてはどうかと続ける。端末メーカーも買収し、キャリアによる「垂直統合の逆襲」を提案する。


「当たり前」の戦略思考
夏野剛 著
扶桑社発行
1404円(税込)