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 SQLは、リレーショナルモデルがベースになっている。リレーショナルモデルが分かっていなくても、構文さえ知っていればSQL文を書くことはできるが、それでは本来の性能が出ない。場合によってはSQL文が複雑怪奇となって可読性が下がり、バグの温床になってしまう。

 SQLを効果的に使うコツは、リレーショナルモデルに沿って利用することにある。それには、SQLとリレーショナルモデルの違いを正しく理解する必要がある。本書は、リレーションは「テーブル同士の関係」という典型的な誤解の解消から始まって、集合や述語論理の説明をしながらリレーションモデルとSQLの対応関係を解くほぐす解説書。正規化や直交性の重要さを示しつつ、その作業のポイントにも言及する。

 現実社会の中には履歴やグラフなどのように、リレーショナルモデルではうまく表現できないデータも存在する。RDBでそれらに対応する方法や、キャッシュを併用する際の考え方なども紹介。DB設計にとどまらず、SQLに触るすべてのITエンジニアにお薦めする。


理論から学ぶデータベース実践入門
―リレーショナルモデルによる効率的なSQL

奥野 幹也 著
技術評論社発行
3110円(税込)