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 米ツイッターの内部紛争を暴露した本。ニューヨーク・タイムズの記者・コラムニストである著者が徹底的な取材と調査に基づき、克明に描写する。ツイッターの共同創業者はエブ・ウィリアムズ(2代目CEO)、ジャック・ドーシー(初代CEO、スクエアCEO)、ビズ・ストーンの3人(現CEOはディック・コストロ)と言われてきたが、実はノア・グラスを含めた4人。そのノアは2007年にサウス・バイ・サウスウエストで優勝する前に追放された。

 サービス名が決まった経緯をはじめ、米ヤフーによる低額過ぎる買収提案、米フェイスブックとの水面下の交渉など興味深いエピソードもあるが、内容はエブとジャックによる権力闘争が中心。経営はめちゃくちゃで、ドロドロした駆け引きが続く。フェイスブック誕生の裏側を描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」と似ており、友情は簡単に壊れる。好き嫌いが分かれる一冊かもしれない。


ツイッター創業物語
ニック・ビルトン 著
伏見 威蕃 訳
日本経済新聞出版社発行
1944円(税込)