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 本書のタイトルであり、筆者のビジネスモデル論の中核となる「オープン&クローズ戦略」に初めて触れたのは2009年のある講演会だった。前著の「国際標準化と事業戦略」が発行されたころでもある。それから5年がたち、第2弾として発行されたのが本書である。本書の最初に登場する図0.1に筆者の主張が端的にまとめられている。前著を読んだ人にもいいおさらいになるだろう。本書では「オープン」「クローズ」のほかに「コア領域」というキーワードに注目したい。オープン&クローズ戦略で成功した企業として紹介されているアップル、サムスン電子、インテル、クアルコムなどはいずれも強固なコア領域を持っている。そのコア領域をどのようにオープン&クローズ戦略に組み込んで市場支配力を高めていったかという実例集が本書の第3章であり、約380ページとボリューム満点の本書で必読をお勧めしたい章である。


オープン&クローズ戦略
小川 紘一 著
翔泳社発行
2376円(税込)