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 タイトルから「データサイエンティスト向けだ」と早合点しないでほしい。統計手法やExcel活用のノウハウ本ではなく、エンジニアに向けた正統派の技術書だ。

 筆者の主張は「ほとんどの企業にとって、最も現実的な分析ツールはSQLである」というもの。この前提に立ち、SQLに用意されたデータ分析の道具について、DBおよび分析の初心者向けに解説している。3分の2を占める前半部は、「分析のためのSQL」を詳しく紹介する。select文からウィンドウ関数、テーブルの変換まで約240ページを割き、これだけで分析SQLの基礎が身に付くようにしている。あえてOLTPには触れず、分析SQL学習の“高速道路”を示したものだ。コード例も豊富なので、手を動かしながら習得できる。

 後半部は、データ分析システムの構築がテーマである。こちらの解説は概念的で、やや早足に進んでしまう。本書の白眉は、やはり前半の分析SQLの解説だろう。


10年戦えるデータ分析入門
青木峰郎 著
SBクリエイティブ発行
2592円(税込)