PR

 2015年以降、ビジネスのデジタル化が加速するなど、企業経営においてITの重要度は増す一方だ。その中心を担うCIO(最高情報責任者)の役割は大きい。2015年に向けてCIOが果たすべき役割や、活躍できるCIOの共通点、日本企業のCIOの印象などについて、米ガートナー リサーチ部門バイスプレジデント兼ガートナーフェローのデーブ・アロン氏に話を聞いた。

(聞き手は鈴木 慶太=日経コンピュータ


日本企業のCIOに対する印象は。

米ガートナー リサーチ部門バイスプレジデント兼ガートナーフェローのデーブ・アロン氏
米ガートナー リサーチ部門バイスプレジデント兼ガートナーフェローのデーブ・アロン氏
[画像のクリックで拡大表示]

 日本のCIOは保守的で、リスク回避型の傾向が強い印象だ。米国のCIOと比べ、ダイナミズム(力強さ)を感じないことが多い。

 電機や精密などのハイテク産業ではCIOによって多くのイノベーションが起きているが、その他の業界では、CIOが力を発揮して、たくさんのイノベーションを起こしているとは言えないのではないだろうか。

 もちろん、日本のCIOにもリーダーシップを発揮して企業の躍進を支えている優秀な人はたくさんいる。だが米国と比べると、日本のCIOはまだまだIT部門のトップとしてリーダーシップを発揮できていない印象だ。

なぜ日本のCIOはリーダーシップを発揮できていないのか。

 米国と比べ、より「ITのウエイター(注文を受ける立場)」と思われている傾向が強いからだ。経営陣の中でも、戦略的な立場というよりも、どちらかというと受け身で保守的な立場とされている。

 世界的に見ても、「IT部門はユーザーから注文を受け、それをITで実現する受け身の部門」と思われている傾向はある。だが、日本は米国以上にその傾向が強いようだ。