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Java依存に潜む二つの問題

 ただし、Javaをマルチプラットフォーム用実行環境として使うには、二つの問題が存在する。一つは、前述のようなセキュリティ上の理由から、Javaプラグインに対応したブラウザーが少なくなっていること。マイナポータルの対応ブラウザーが少ない理由もここにある。



推奨ブラウザーは、WindowsではInternet Explorer 11の32ビット版、MacではSafariのみになってる。他のブラウザーの対応状況を教えてほしい。

楠氏 回答日 (2017年1月23日)現在、WindowsとMac版のFirefoxで動作する。ChromeやOperaはNPAPI(筆者注:ブラウザープラグイン作成のための標準API)を廃止し、Javaアプレットに対応していないため動作しない。

 動作を確認しているにも関わらず、Firefoxを推奨環境としていないのは、JPKI利用者ソフトがFirefox上ではテストされておらず、JPKI利用者ソフトの推奨環境に含まれていないこと、FirefoxがNPAPIの近日中の廃止を予告していることが理由だ。

Internet Explorerについて、64ビット版ではなく32ビット版のみ推奨になっている理由は。

楠氏 Javaを提供する米オラクルは、32ビット版Internet ExplorerでのJavaアプレットの利用を推奨している(オラクルのWebサイト)。また、日本マイクロソフトもブラウザーからのICカード利用には32ビット版Internet Explorerの利用を推奨している。

 実際64ビット版Windows 8を除き、Internet Explorerは標準では32ビットで起動し、対応するJavaプラグインも32ビットで起動する。

 IEの設定(拡張保護モードOn)により64ビット版Internet Explorerで起動できるが、アプレット起動時には、JavaがInternet Explorerのセキュリティ強化機能と互換性がない旨の確認メッセージが表示される。

 こうしたWindowsの仕様ならびにWindowsを提供する日本マイクロソフトと、Javaを提供するオラクルの推奨を踏まえて、マイナポータルへのアクセスに当たっては32ビット版Internet Explorerの利用を推奨している。