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シマンテックの買収でブランドが乱立

 しかし2017年、デジサートに大きな転機が訪れた。当時トップシェアを誇っていた米シマンテックの証明書発行部門を買収したのだ。

 シマンテックは、米グーグルからWebサーバーの存在を調査するプロセスが不十分だと指摘を受けて、解決策を模索していた。その解決策が、競合だったデジサートへの証明書発行部門の売却だった。

 こうしてトップベンダーに躍り出たデジサートのジョン・メリルCEOは、2018年1月に来日した際の記者会見で「シマンテックのブランドやシールを継続利用する」と話した。とはいえ、「powered by Symantec」と書かれたシールのSymantec部分は、digicertに置き換える。

ノートンセキュアドシールは「Symantec」が「digicert」に置き換わるだけ
ノートンセキュアドシールは「Symantec」が「digicert」に置き換わるだけ
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 シマンテックのシールはこれだけではない。シマンテックの証明書発行部門はもともと、2010年に買収した当時トップシェアを持っていた証明書発行企業ベリサインである。ベリサインは買収されるまでに証明書発行企業を複数買収し、そのシールを使い続けていた。そのため、シマンテックのシールは種類が多いのだ。

 前述のシールは、シマンテックがメインで使っていた「ノートンセキュアドシール」と呼ぶ。国内では、デジサートの日本法人デジサート・ジャパン(旧シマンテック・ウェブサイトセキュリティ)がノートンセキュアドシールをメインで取り扱う。このほかに国内企業のWebサーバーで見かけるシールには、デジサートのもう一つの日本法人デジサート・ジャパン・セキュリティ(旧日本ジオトラスト)の「ジオトラスト」、代理店などが提供する「RapidSSL」や「Thawte」などがある。ノートンセキュアドシール以外に、デジサートの文字はない。

国内企業のWebサーバーで見られるデジサート発行の証明書を示すシール
国内企業のWebサーバーで見られるデジサート発行の証明書を示すシール
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