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 米IBMと米ヴイエムウェアが手を組み、新たなハイブリッドクラウド連合が誕生した。2016年2月22日(米国時間)に、IBMの年次イベントである「InterConnect 2016」で発表した両社の戦略提携は、最大手である米アマゾン ウェブ サービス(AWS)追撃の一打になりそうだ。

 IBMのIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)、SoftLayerにヴイエムウェア環境を乗せ、「グローバルなハイブリッドクラウドを提供する」(IBM SVP of Cloudのロバート・ルブラン氏)狙いである(写真)。

強みを持ちよりハイブリッドを推進
強みを持ちよりハイブリッドを推進
写真●戦略提携を発表する、米IBM SVP of Cloudのロバート・ルブラン氏(左)、米ヴイエムウェア President and COOのカール・エッシェンバック氏
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オンプレミス仮想環境の移行促進

 ヴイエムウェアは、サーバーやネットワーク、ストレージを仮想化して利用する「SDDC(ソフトウエア・デファインド・データセンター)」構想を掲げる。SoftLayerのベアメタル(物理サーバー)上で、SDDCを実現するための「VMware vSphere」「VMware NSX」「VMware Virtual SAN」といったソフトをサポート。オンプレミスのヴイエムウェア環境で稼働するシステムに手を加えることなく、セキュリティやネットワークモデルを引き継ぎながら、SoftLayer上に簡単に移行できるようになる。

 IBMにとっては、オンプレミスで大きなシェアを持つヴイエムウェア環境を、自社クラウドに誘導したり、連携したりする道が開ける。ヴイエムウェアは、世界中に46カ所あるIBMのデータセンターを利用し、SDDCの普及に弾みをつけたい考えだ。

 それぞれハイブリッドクラウドを推進してきた両社。ここにきて協業を深め、ハイブリッドクラウドのてこ入れに動いたのは、“クラウド一強”とも言えるAWSの存在がある。