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写真●ウルトラメモリ社長の安達隆郎氏(右)とPEZY Computing社長の齊藤元章氏(左)
写真●ウルトラメモリ社長の安達隆郎氏(右)とPEZY Computing社長の齊藤元章氏(左)
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 プロセッサ開発の国内ベンチャーPEZY Computing(以下、PEZY)によるスーパーコンピュータの開発計画に、元エルピーダメモリCTO(最高技術責任者)の安達隆郎氏が参画していることが分かった。

 安達氏は、PEZY社長の齊藤元章氏が創業し、会長を務めるメモリー設計専業会社ウルトラメモリの代表取締役社長として、PEZYが開発するプロセッサ専用の高速DRAMを設計する(写真)。

 「プロセッサの開発を担うPEZYと密に連携しながらメモリーを設計できるのは、大きな強み。メモリーの標準インタフェースに縛られず、世界最高の性能を引き出したい」と、安達氏は高速メモリーの開発に意欲を示す。

 理化学研究所が2020年稼働を目指して開発する次世代「京」とは独立した形で、プロセッサとメモリーについて国内随一のプロフェッショナルがタッグを組んだ国産スパコンの開発計画が始動する。

PEZYスパコン、Green500で2位

 PEZYは、シリコンバレーで医療機器ベンチャーを創業した齊藤氏が、スパコン技術を開発するベンチャーとして2010年に国内で設立した企業である。同社は2014年に1024コアのメニーコアプロセッサ「PEZY-SC」を開発。このプロセッサを採用した高エネルギー加速器研究機構(KEK)の小型スパコン「Suiren(睡蓮)」は、電力効率の高さを争う「Green500」の2014年11月版ランキングで2位に入った。

 同社は2015年2月、PEZY-SCの後継として、4096のコアを搭載する次世代プロセッサ「PEZY-SC2」の開発計画を公表した。倍精度演算性能は8テラFLOPSで、2016年末までに初期サンプルを製造することを目指す。