PR

 HoloLensは装着すると外界が見えなくなる没入型ではなく、透明度を調整できる仕様になっている。これを生かし、フライトデータや教本など紙の資料を参照しながら、HoloLensの映像を見て操作することも可能だ。

 なお、今回開発した訓練カリキュラムは航空当局や米ボーイングの認定を受けたものではなく、あくまで非公式の自習用教材という位置づけだ。

[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
音声ガイダンスと共に、操作すべき箇所がハイライト表示されるので、手を伸ばして選択する。この繰り返しで離陸時の手順を習得していく
[画像のクリックで拡大表示]
音声ガイダンスと共に、操作すべき箇所がハイライト表示されるので、手を伸ばして選択する。この繰り返しで離陸時の手順を習得していく
[画像のクリックで拡大表示]
音声ガイダンスと共に、操作すべき箇所がハイライト表示されるので、手を伸ばして選択する。この繰り返しで離陸時の手順を習得していく
(写真提供:日本航空)

実物大のエンジン出現、解説動画も

 アプリに収録されているもう1つの訓練カリキュラムは整備士向けのもの。航空機のエンジンについて構造や各部位の特徴・機能などを学ぶものだ。

 大/中/小の3段階のサイズで、エンジンを投射できる。大サイズでは、ほぼ実物大のスケールでエンジンの構造を確認可能だ。ケーブルレスというHoloLensの特徴を生かし、エンジンの周囲を歩き回ってさまざまな角度から見られるほか、エンジンを自由な角度に回転させて構造を確かめるなど実物では難しい操作もできる。主要部位を選択すると近くにウインドウがポップアップし、詳細な解説映像が流れる仕組みとなっている。

整備士向けカリキュラムでは、エンジンの構造を学べる。主要箇所は動画で解説が付くほか、自由に回転したり拡大/縮小したりも可能だ
[画像のクリックで拡大表示]
整備士向けカリキュラムでは、エンジンの構造を学べる。主要箇所は動画で解説が付くほか、自由に回転したり拡大/縮小したりも可能だ
[画像のクリックで拡大表示]
整備士向けカリキュラムでは、エンジンの構造を学べる。主要箇所は動画で解説が付くほか、自由に回転したり拡大/縮小したりも可能だ
(写真提供:日本航空)