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 2017年6月7日~9日、ネットワーク分野のイベント「Interop Tokyo 2017」が開催された。毎年のInteropで披露される世界最大級のライブネットワークデモが「ShowNet」だ。2~3年後に使われるようになる技術を念頭に、最新のネットワーク機器を使って組み上げられた、いわば近未来のネットワークである。

ShowNetを構成する機材を収めたラックを並べて展示していたブース
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ShowNetを構成する機材を収めたラックを並べて展示していたブース

 ShowNetは単なるデモではない。Interopの開催期間中、出展者および来場者に対して接続サービスを提供する実用ネットワークでもある。今年のShownet全体を取りまとめた4人のジェネラリストの一人である情報通信研究機構(NICT)の遠峰隆史氏によると、5月25日から幕張メッセに入り、6月2日まで事前検証を実施、6月3日から7日にかけて会場全体のネットワークを構築したという。

ShowNetについて説明するNOCチームジェネラリストの遠峰隆史氏
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ShowNetについて説明するNOCチームジェネラリストの遠峰隆史氏

 ShowNetは、企業から提供を受けた機材で構築されている。今年のShowNetで提供された機材の総額は約87億円に及ぶ。構築にかかわった人数は合計441人。内訳は、NOC(Network Operation Center)チームメンバーが27人、アドバイザリーメンバーが15人、ボランティアメンバーが31人、機材を提供した企業のエンジニアが367人である。ボランティアは、一般公募で集めた学生や企業の若手エンジニアであるSTM(ShowNet Team Member)と企業からの有志であるCTM(Contributor Team Member)からなる。

 ShowNetを構成するラックは20本。電源の総使用量は100Vが148kw、200Vが82kw。会場内のケーブルの総延長はUTPケーブルが25.1km、光ケーブルが4.2kmに及ぶ。

BGP Flowspecを全面採用

 今年のShowNet全体のネットワーク構成を示したトポロジー図を下に示す(ShowNetのページでPDFが公開されている)。

ShowNetのトポロジー図
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ShowNetのトポロジー図

 上がインターネット、中央がコアネットワーク、下が出展者や来場者などのユーザーになる。上にある赤い雲がトランジットISP(インターネットサービスプロバイダー)、緑の雲がIX(インターネットエクスチェンジ)である。対外的には、合計340Gビット/秒の帯域で幕張メッセとインターネットを接続した。