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 バス運転手の目の前に、突如として飛び込む乗用車―――。多くのテレビ視聴者を釘付けにしたこの映像を、NHKは事故のわずか4時間半後に報道した。映像はバスの運行会社が提供したもの。この素早い報道対応の背景には、LTE回線で運転データやカメラ映像をクラウドに送信できる最新のデジタルタコグラフ(デジタル式運行記録計)があった。

画像●衝突直前の映像より
画像●衝突直前の映像より
(出所:東神観光バス)
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 事故は2017年6月10日に発生した。現場は、愛知県新城パーキングエリア付近の東名高速道路。対向車が中央分離帯を飛び越え、バスの上部にめり込んで大破した。乗用車を運転していた男性は死亡。バスの乗客と乗務員計47人は、多くが重軽傷を負ったものの命に別状は無かった。バスが2015年式の新型(車種:いすゞ自動車製、ガーラ)で衝撃に強い骨組みだったのに加え、乗務員によるシートベルト着用の呼びかけが被害を軽減したと見られている。

写真●観光バス上部にめり込んだ乗用車
写真●観光バス上部にめり込んだ乗用車
(出所:東神観光バス)
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 加えて、バスの運行会社である東神観光バスによる迅速な事後対応も、事態の収拾につながった。これを支えたのが、LTE通信機付きデジタルタコグラフの導入である。