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 MVNOが「大手キャリア化」している──最近のMVNOの動向について、こうした指摘が相次いでいる。これまで「格安」や「シンプル」といった特徴で違いを打ち出してきたMVNOが、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手キャリアを後追いするようになってきた、という意味だ。

 果たしてこうした状況の背景では何が起きているのか。端末や料金プラン、サービス連携といった観点から、各MVNOの発表内容を振り返っていく。

端末ラインアップを拡大、iPhoneを手掛ける事業者も

 楽天が2016年6月28日に開催した「楽天モバイル」の2016年夏モデル発表会では、端末ラインアップの豊富さが注目を浴びた。発表会のボリュームは大手キャリア並みで、会場での端末展示パネルも大手キャリアを強く意識していたのが印象的だ(写真1、2)。

写真1●楽天モバイルが大手キャリア並みに端末ラインアップを拡大
写真1●楽天モバイルが大手キャリア並みに端末ラインアップを拡大
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写真2●大手キャリアの発表会でよく見かける新製品の展示パネル
写真2●大手キャリアの発表会でよく見かける新製品の展示パネル
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 過去にはファーウェイの「honor6 Plus」を独占販売したこともある楽天モバイルだが、端末の独自性という点では弱い。富士通やシャープの新製品で楽天モバイル独自のカラーバリエーションはあるものの、基本的には他のMVNOでも取り扱う端末が中心だ。

 だが、注目したいのはモバイル事業のチーフプロダクトオフィサー職に、元ソニーモバイルコミュニケーションズの黒住吉郎氏が就任した点だ(写真3)。かつてXperiaシリーズの開発を手がけてきた同氏が楽天モバイルに加わることで、他のMVNOとは一線を画した端末展開が期待できそうだ(関連記事)。

写真3●楽天 楽天モバイル事業 チーフプロダクトオフィサーの黒住吉郎氏
写真3●楽天 楽天モバイル事業 チーフプロダクトオフィサーの黒住吉郎氏
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