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 女性が利用者の主体だったフリマアプリが、男性へ利用者を広げようとしている。最大手のメルカリは今秋にコンビニエンスストアで出品できるサービスを開始。簡単に配送できるようにして男性利用者を取り込む。女性限定だったファッションアプリのフリルは男性の利用を解禁。カカクコムは家電など男性に関心の高いフリマアプリを始めた。既存のECとは異なるネット通販であるフリマアプリの裾野が広がり、市場拡大に拍車が掛かりそうだ。

 中古品や手作り品を消費者同士で売買するフリーマーケット(フリマ)をスマートフォンのアプリで再現したフリマアプリ。「CtoC」と呼ぶ消費者間で取引するECサービスの代表的な存在だ。若い女性を中心に、急速に支持を広げている。

 このフリマアプリに今、異変が起きている。キーワードは「男子」だ。女性がメーンの利用者層だったフリマアプリの分野で、男性に照準を絞った新戦略を打ち出したり新サービスを投入したりする動きが相次いでいる。

写真1●フリマアプリ最大手の「メルカリ」
写真1●フリマアプリ最大手の「メルカリ」
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 「より多様な商品を売買できるサービスを目指すため、男性にもアピールする」。こう語るのはメルカリの小泉文明取締役だ。同社はフリマアプリの最大手で、社名と同じフリマアプリの「メルカリ」は、この7月初めに全世界で2000万件のダウンロード数を記録した(写真1)。ゲーム以外の日本発アプリとしては有数の規模で、サービス開始から約2年で達成した。

 利用者の内訳はおよそ7割が女性とみられ、なかでも20~34歳の「F1層」と呼ばれる女性が半分を占めるという。品ぞろえは多岐にわたるが、女性ものの衣料品やアクセサリー、主婦を想定した乳幼児向け商品が主力だ。「ウインドーショッピングをする感覚で、空き時間に商品を眺めるという楽しみ方が多い」(小泉取締役)。

今秋にも「コンビニ出品」を可能に

 さらなる利用者拡大に向けた戦略が、男性利用者の獲得。そのための戦術の一つが、出品の手間を減らすことだ。

 具体的には今秋にも、メルカリに出品する商品の配送手続きを主要なコンビニエンスストアの店頭でできるようにする。利用者はメルカリのスマホアプリ内で出品の手続きをとり、「コンビニでの出品」を選ぶ。スマホ画面に表示されるバーコードを、コンビニ店頭のマルチメディア端末などに読み取らせて伝票を発行し、商品といっしょに店員に渡す、といった段取りだ。