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 中古車販売大手のIDOM(旧ガリバーインターナショナル)は2016年7月26日、月額4万9800円(税別)の定額料金でクルマが乗り換え放題になる業界初のサービス「NOREL」を8月中旬に始めると発表した。100車種以上の中から好みのクルマを選んで、手軽に乗り換えられる。同社はサービスの早期拡充に向け、システムの内製化を進めて素早く改善する方針。既存のIT部門ではなく、新規雇用した開発チームが内製を主導するのが特徴だ。

写真●ネット予約した車をIDOMグループの店舗で受け取る
写真●ネット予約した車をIDOMグループの店舗で受け取る
(出所:IDOM)
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 NORELは、空いたクルマと消費者をネット経由でマッチングさせて一定期間利用してもらうシェアリングサービス。IDOMが用意した高級外車や軽自動車など多様な車種から利用者が乗りたいクルマをネット予約し、近くのIDOMグループの店舗で受け取る。納車から最短90日で別のクルマに乗り換えることもできる。車検費用や税金、保険料などは不要だ。

 IDOMはNORELで、社内外にノウハウのない新たなデジタルビジネスの領域に踏み出したことになる。顧客のリクエストに対し、車種のラインアップや台数が十分かどうかなどサービスを始めてみなければ分からない部分も多く、利用者のフィードバックを受けながらサービス体制を整える必要が出てくる。

 そこで同社は、車両の諸経費の管理などサービスを支えるシステムについても「変化に素早く対応できる開発体制が不可欠」(ITチームの月島学氏)と判断。付き合いのあるSIベンダーと分担しながら、内製中心で開発することにした。

内製志向のIT人材を新規採用

 内製のけん引役となるのは、2016年4月に発足させた新たな開発チームだ。新規雇用した5人のITエンジニアで構成するこのチームには「自ら手を動かし、技術基盤をゼロから作り上げる意欲がある人材が集まっている」(月島氏)という。全社的なITインフラ運営を担当する既存のIT部門とは異なり、新規事業のためのシステムを主に担う。

 開発チームがNORELで主に担当したのは、システム設計やプロジェクト全体の推進だ。実際のシステム開発・運用は外部のSIベンダーが実施している。既存の社内業務システムとの連携機能などは既存のIT部門が担当した。

 今後、IDOMは開発チームの担当範囲を順次拡大していく。現在はNOREL以外に、個人間の中古車売買に使うスマートフォン用アプリ「クルマジロ」の機能強化版の開発を任せている。将来はチームの陣容を数十人規模に拡大し、NORELの開発・運用業務なども任せていく方針だ。