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 AOKIは顧客DBの統合作業と並行して、スマホアプリも開発(写真2)。2014年6月17日にiOS版とAndroi版をリリースした。ポイント管理やクーポン配信、会員情報の管理、ECへのリンク機能などを提供する。青木誠路専務取締役は、「1年間で150万ダウンロードを目指す」と意気込む。

写真2●AOKIがリリースしたスマホアプリ
写真2●AOKIがリリースしたスマホアプリ
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 AOKIはスマホアプリを、オムニチャネル戦略の基点に据える。あらゆる情報を、顧客が常に携帯するデバイス向けに集中的に発信できるからだ。同アプリは「iBeacon」を搭載しており、2014年10月には都内の大型店など3店舗で無線モジュール(ビーコン)をテスト導入する。店舗内で顧客の位置情報を把握し、近くの売り場からクーポンをプッシュ配信するといった試みを実施する。

 スマホアプリ開発は顧客情報の収集にも生かす。ポイント管理機能を搭載しているため、どの会員が、どこの店舗で何を購入したかといった情報を逐次、集められる。従来のポイントカードは磁気式のプラスチックカードだったため、来店時に携帯していない顧客も少なくなかったが、スマホであればカード忘れの心配はほとんどない。将来的には、ビーコンを活用して店内での顧客の動線情報なども収集したい考えだ。