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 複数のセンサーやスマートフォン(スマホ)向けアプリを組み合わせて、的確に自宅を見守れる新機軸のネットワークカメラが相次ぎ登場している。ネットワークカメラ市場は順調に成長しているが、家庭向け市場は急速に縮小している。各社は独自技術や強みを生かした新製品で家庭向けの新たな用途を開拓し、事業拡大につなげたい考えだ。

オムロンは顔認証技術、パナソニックは低価格ホームセキュリティ

 「これからは利用者が自ら作って使う時代」。オムロン アプリケーションオリエンティド事業部 事業推進部の細川速美部長はこう語気を強めた。同社が2015年9月11日に発売する「ヒューマンビジョンコンポ 家族目線」は、独自開発の顔認証技術「OKAO Vision」を内蔵。顔検出や表情推定、ペット検出など13機能を自在に組み合わせ、ユーザーが独自にアプリを開発できることが最大の特徴だ。

写真1●オムロンが9月11日に発売する「ヒューマンビジョンコンポ 家族目線」
写真1●オムロンが9月11日に発売する「ヒューマンビジョンコンポ 家族目線」
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 オムロンは、センサーなどの電子部品を機器メーカーに提供するBtoBの事業で、売上高の大半を稼いでいる。なかでもカメラに使われる画像センサーは有望市場だが「設置やチューニングに高度な知識が必要で、あまり使われていない」(細川部長)ことに危機感を抱いていた。そこで同社自ら一般向けのネットワークカメラ事業に乗り出し用途拡大を目指す。

 カメラ本体に組み合わせるスマホアプリとして、まずは赤ちゃんを見守る「家族目線 赤ちゃん」とペットを見守る「家族目線 ペット」の二つのアプリを無償提供。併せてアプリの開発キット(SDK)を公開し、ユーザー目線のアプリ開発を促していく。

 パナソニックは2015年10月15日、スマホで自宅の内外を見守れる「スマ@ホーム システム」5機種を発売する。「ホームセキュリティの導入率はわずか3割。『高くて導入できない』という家庭に向け初期費用が数万円、維持費ゼロで導入できるものを目指した」(パナソニック コンシューマーマーケティング ジャパン本部の中島幸男本部長)というだけあり、機能は本格的だ。

写真2●パナソニックが10月15日に発売する「スマ@ホーム システム」
写真2●パナソニックが10月15日に発売する「スマ@ホーム システム」
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 屋内/屋外用カメラに人感/温度/音などのセンサーを内蔵。窓・ドアの開閉センサーも用意した。家族の様子や不審者の有無などを、無線接続したホームユニットを経由してスマホで確認できる。カメラとスマホによる会話も可能だ。システムに接続できる機器は今後「キーリモコンやガラス割れセンサー、ドアホンなども順次投入する」(パナソニック システムネットワークス コミュニケーションプロダクツ事業部の南恭博事業部長)予定だ。

 センサーやカメラをホームユニットに接続しスマホにつなげるシステムは、日本ではまだ普及していないが海外では既に広がっている。スマ@ホーム システムも既に米国で発売しており、「既存のネットワークカメラによる売上高400億円に加え、今回のシステムで2018年度に国内で70億~100億円、全世界で400億円弱の売り上げを創出したい」(中島本部長)と強気だ。

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