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 「顧客の様々な要求に素早く応えるため、当社のものだけでなく、他社が提供しているものも含めて、クラウドサービスを“ワンパッケージ”にした」。日立製作所の情報・通信システム社システム&サービス部門CEOを務める塩塚啓一執行役常務は、新サービス「フェデレーテッドクラウド」についてこう説明する。

 フェデレーテッドクラウドは、ユーザー企業ごとに構築するプライベートクラウドや、日立が運用する「マネージドクラウド」に加え、パブリック・クラウド・サービスである米アマゾン・ウェブ・サービスの「AWS」と米マイクロソフトの「Azure」などから成る。これらの中からユーザー企業は、ニーズに応じて最適なサービスを選択・組み合わせて利用できる(写真)。

写真●フェデレーテッドクラウドを含む、日立の新クラウド基盤
写真●フェデレーテッドクラウドを含む、日立の新クラウド基盤
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 「ユーザー企業はあたかも一つのシステムのように、複数のクラウドサービスを安全に利用できる」と塩塚執行役常務は強調する。ユーザー企業がフェデレーテッドクラウドを使えば、クラウドサービスの運用管理・監視業務にかかる手間・コストを削減できるという。日立は一つのIDやパスワードで認証できるシングルサインオンの仕組みや、一つの画面で監視・運用するためのポータル画面などを提供する。

 日立が同サービスを提供する背景には、パブリッククラウドの急成長がある。2012~2017年の国内クラウド市場について、「プライベートクラウドの年平均成長率が3%なのに対して、パブリッククラウドは25%となり、比較的小さかったパブリックの市場規模がプライベートと同等になる」(日立)。

 パブリッククラウドへのニーズの高まりに対応するため、日立は自前主義を捨てた。フェデレーテッドクラウドを前面に打ち出し、「クラウドのことなら、まずは日立まで」という“駆け込み寺”になることを目指す。

 「日立が提供するクラウドサービスでは、要件定義から設計まできちっとやるため、時間がかかることがある。一方、AWSやAzureなどを“味見”したいという顧客も増えてきた。こうした要望に応えるめに、フェデレーテッドクラウドを提供することにした」。日立の塩塚執行役常務はこう話す。