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 日本IBMがクラウド市場での巻き返しを図るべく2014年9月、「IBMクラウド・マーケットプレイス」の提供を開始した(写真1、関連記事:日本IBM、127のクラウドサービスを提供するマーケットをオープン)。同社や同社と提携するサードパーティーなどが提供する各種クラウドサービスをまとめ、Web上で検索から試用、購入までできるマーケットプレイスだ。

写真1●日本語版の「IBMクラウド・マーケットプレイス」
写真1●日本語版の「IBMクラウド・マーケットプレイス」
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 IBMクラウド・マーケットプレイス自体は2014年4月から米国を中心にサービスを開始していた。クラウド市場で先行する米アマゾン・ウェブ・サービスをはじめ、米グーグル、米マイクロソフト、米セールスフォース・ドットコムなども、既に同様のマーケットプレイスを展開している。日本IBMがマーケットプレイスを開始したことで、国内市場で先行する他社を追撃する態勢が整ったといえる。

 日本IBMのマーケットプレイスはIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)、PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)という3つのクラウドの形態に対してクラウドサービスを提供している。提供しているサービスは、同社が提供するIaaSである「SoftLayer」の仮想サーバーやストレージ、PaaSの「Bluemix」で利用できるデータベースや認証機能などといったミドルウエアに相当する機能、データ分析による顧客の分析などのSaaSアプリケーションなどがある。

 マーケットプレイス上で提供するサービスはIBM製に限らず、同社が買収した製品や同社と提携するサードパーティー製品、オープンソースやコミュニティのサービスなど多岐にわたる。日本IBMの小池裕幸執行役員によると、マーケットプレイスで提供するクラウドサービスの種類は「2014年9月時点で米国では290種類のサービスがある。日本語版ではそのうち127種類が入っており、今後どんどん増やしていく」という(写真2)。

写真2●日本IBMの小池裕幸執行役員
写真2●日本IBMの小池裕幸執行役員
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 IBMの日本語版マーケットプレイスでは、一部日本向けの対応もある。マーケットプレイスでは財務、人事、マーケティングといった部門単位や、アナリティクス、ビジネスプロセス、IT運用といった用途に応じて各種クラウドサービスを探せる。これに加え、例えば日本語版では独自に「ゲーム業界」といった特設のWebページを設け、ゲーム業界のユーザーに対してゲームの開発や運用に必要なサービスをまとめたり、同社のクラウドサービスを利用した事例を紹介したりしている。ほかにも、Bluemixでは日本円によるクレジット決済に対応している。