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生き残りをかけデジタルに投資

 同社はTカードを使ったデータマーケティングに注力してきた。顧客属性分析に始まり、メニューや店舗改変などで積極的にデータを活用。2016年度はガストで過去最大のメニュー改定に踏み切り、利益率改善に寄与した。

 一方、競争環境は熾烈を極める。米ウーバーテクノロジーズがフード宅配事業を手がけ、自宅で料理を作ってもらえるシェアリングサービスも勃興。競合は既存の外食産業に留まらない。

 すかいらーくは2017年11月21日、筆頭株主である米ベインキャピタルが保有するすかいらーくの全株式を売却すると発表。すかいらーくの谷真社長は「ベインからはデータや分析に基づく意思決定を行うことを学んだ。今後はデータ分析で見えてきた顧客像に対して、店舗体験を高められるような店舗投資にも注力していく」と話す。

すかいらーくの営業利益
すかいらーくの営業利益
営業利益が回復、システム刷新で勢いを加速(出所:すかいらーくの資料を基に本誌作成)
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 今回の刷新を新たな成長戦略の一環と位置付け、デジタル化を加速させる。「ITやデジタル化は、我々が考えている以上に進んでいる。2倍くらいのスピードで準備しなければ取り残され、市場からの退場を余儀なくされる」(谷社長)と危機感を隠さない。残存者利益を取りつつシェアを広げるには、大胆な投資が必要とみる。