PR

独自開発「TPU」プロセッサも

 「TPU(Tensor Processing Unit)」と呼ぶグーグルが独自開発した機械学習専用のプロセッサも売り物だ(関連記事:米Googleが深層学習専用プロセッサ「TPU」公表、「性能はGPUの10倍」と主張)。囲碁のトッププロを破った「AlphaGo」のAIシステムでも使われた。GCPのメニューの一つである機械学習支援サービス「Cloud Machine Learning」でもTPUを使う。従来の汎用のCPUやGPUチップを使うのに比べて10倍以上の性能が出るといい、大量のテキストや画像の解析で威力を発揮する。

 もう一つ強調したのが独自の料金体系だ。他社では月・年単位の事前契約に対して割引を適用するケースが多い。グーグルは、時間当たりの従量課金を基本とし、事前契約なしでも利用実績に応じて事後に料金を割り引く。

 例えば、IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)の「Compute Engine」の最低料金は1時間当たり0.0663米ドル(東京リージョン)。1カ月間のうち50%、75%、100%の時間帯で利用した場合は、それぞれ1割、2割、3割の事後割引が適用される。「事前契約型で“ロックイン”される料金体系よりも顧客に優しいはずだ」(シャウカット氏)。

Watsonやブロックチェーンで攻勢

 日本IBMはオンプレミス環境で使えるサービスを追加。既存システムとの連携のしやすさなどを打ち出し、エンタープライズ需要の取り込みを狙う。2016年11月7日、アプリの実行・開発のPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)「Bluemix」のアプライアンス「Bluemix Local System」を提供開始した(図2、関連記事:日本IBM、社内でも「Bluemix」を構築できるアプライアンス機)。

図2●日本IBMがアピールする「IBMクラウド」の優位性
図2●日本IBMがアピールする「IBMクラウド」の優位性
[画像のクリックで拡大表示]

 システムの運用を自動化するソフト「PureApplication Software」と、オンプレミスにBluemixを構築できる「Bluemix Local」をサーバーに導入し事前設定した製品だ。

 同社でIBMクラウド事業本部取締役専務執行役員を務める三澤智光氏が、「他のクラウドに無いIBMクラウドの特徴」として挙げたのがオンプレミスでパブリッククラウドと同様のサービスが使えること。Bluemix Localはパブリッククラウド上で提供するPaaSと同様の環境をオンプレミスに構築できる。パッチの適用などのサポートは日本IBMが遠隔で実施する。

 Bluemixを使って企業がアプリを開発するとき、既存システムとデータベースを共有するといったシステム連携が必要になる。アプライアンスにより、オンプレミスで動く既存システムと連携するアプリを、Bluemixを使って社内で開発できるようになった。