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 スマートフォンの普及により、デジタルマーケティングの世界では「位置」と「リアルタイム性」いう2つの要素が非常に重要なものとして考えられるようになった。PCという、ほとんど位置が固定された状態にあるデバイスに対してではなく、持ち運ぶことを前提にしているスマホやタブレットなどのモバイルデバイスに対してクーポンなどを配布し、そこから消費者を店頭に呼びこむような施策も、今や珍しいものではなくなっている。実際、米調査会社イーマーケター社の調べによると、今年、マーケティング活動目的でモバイルクーポンを消費者に提供している企業は、米国内で40%以上に上るという。これは2年前と比較すると25%以上の伸びとなっている。

 もちろん、スマホユーザーを対象としたマーケティング施策はモバイルクーポンだけではない。オンライン広告の世界においても、モバイルへのシフトが非常に大きな流れとなっている。特に位置情報をベースにエリア限定の広告を配信する位置情報連動型広告は、米国では既に複数事業者が参入しており、急速にその活用が進んでいる。運用型広告の世界では、位置情報を伴ったものは、2012年時点では10%程度しかなかったが、今年は既に60%を超えるほどの勢いだ。

 このように、位置情報を伴った運用型広告が急速に活用され始めている背景には、特に店舗への誘引を促す広告などで「誘引を促したい消費者が近くにいればいるほど広告効果が高い」という点が、マーケッターの感覚値だけではなくデータによって実証されているからだ。2014年1月に位置情報型アドテクノロジーを提供する米シンクニア社が実施した調査によると、飲食店に対して来店を促すクーポン広告を試験的に配信したところ、広告を目にして来場した消費者の約60%が広告受信時、半径800メートル以内の場所にいたという結果が出ている。