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 これは端末の画面サイズによる点が大きいと考えられている。実際、売り上げにつながるセッションだけではなく、コンバージョン率(この場合、トラフィックに対して売り上げにつながった率)、そして直帰率といった指標と、端末の画面サイズの相関性は高い。例えば売り上げにつながるセッションを細かく分析すると、その内訳は、PCが75.5%、タブレットが13.6%、スマートフォンが10.7%と、画面サイズが小さくなるにつれて低くなっていく。コンバージョン率についても同様だ。そして直帰率は、逆に画面サイズが小さくなるにつれて高くなっている。

 しかし、今年の年末商戦では、こういった数字に変化が見られるのではないかと予測されている。今回発表されているリポートでは、最終的に売り上げにつながるセッションのうち、モバイルデバイスによるトラフィックが占める割合がほぼ倍増すると予測されているが、その理由のひとつとして「スマートフォンの大画面化」が挙げられている。スマートフォンの画面サイズが大きくなることで、消費者が、よりタブレット、もしくはPCに近い形で購買活動ができるようになることで、結果的に売り上げにつながるセッションが増えるのではないかと考えられているのだ。また、企業側でもサイトの整備や決済の利便性向上など、モバイルユーザーへの対応がより進み、積極的にキャンペーンなどの施策が実施されることでモバイルデバイス経由の売り上げが、より向上すると予測されている。こういった背景があり、米国では、今年の年末商戦は「モバイルコマースのターニングポイント」として、今から注目を集めているのだ。

熊村 剛輔(くまむら ごうすけ)
アドビシステムズ ソリューションコンサルタント
熊村 剛輔(くまむら ごうすけ) 1974年生まれ。プロミュージシャンからエンジニア、プロダクトマネージャー、オンライン媒体編集長などを経て、マイクロソフトに入社。企業サイト運営とソーシャルメディアマーケティング戦略をリードする。その後広報代理店のリードデジタルストラテジストおよびアパレルブランドにおいて日本・韓国のデジタルマーケティングを統括。2013年4月から現職。