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 2011年10月に始まったこのコラムも、気づけば5年目に突入していた。振り返ってみると、連載開始当時は、まだソーシャルメディアそのものが企業にとって未知なるものであり、それに対する期待だけがどんどん膨らんでいるような状況だったように思える。

 ただ、その過度な期待が一人歩きしていたことも、また事実だ。当時は、ともすれば自分たちの伝えたい情報をコストをかけずに幅広く伝えられるうえに、消費者との1対1のコミュニケーションまで実現させて“ファン”を生み出すことができる魔法のツールとして考えられていた。そして、TwitterアカウントやFacebookページを開設するだけでプレスリリースが飛び交い、記事になっていたこともあったのだ。

 実際、この魔法のツールとして考えられていたソーシャルメディアを企業は、どう使いこなしていくかといったことが、当時あちこちで語られていた。ただ一方で、具体的な方法論や実践方法についてはあまり語られることがなく、結局のところ、多くの企業は、そもそも「どうしたらよいのか分からない」状況でもあった。

 連載初期のころのコラムを振り返ってみると、そういった状況下において、企業としてソーシャルメディアの世界にどう足を踏み出すべきかといったことを、組織構築、戦略立案などの観点から述べているものが多い。まさに、コラムのタイトルどおり『SNSと企業の一歩進んだ付き合い方講座』となっていたのだ。

 しかし、そこから4年経った現在、そもそもソーシャルメディアを取り巻く状況も大きく変わっている。もちろん企業のマーケティング活動において、ソーシャルメディアが果たす役割も合わせて変化してきた。