モバイルデバイスの活用は、デジタルマーケティング戦略の成否そのものを左右するほど重要なものになっている。米国内のユーザーを対象にした調査結果によると、現在ユーザーがデジタルメディアに接触する際、パソコンよりもスマートフォンやタブレットの方が多いという。
米comScoreが2014年6月に発表した調査によると、2014年はデジタルメディアへの接触の60%がスマートフォンやタブレットによってなされている。
2015年もモバイルがデジタルマーケティングでさらに重要な位置を占めるが、実際にどう動いていくのだろう。米TapSense社の予測よると、以下に示した六つのトレンドが起こるといわれている。
- Apple Watchにより、ウェアラブルが本格化
- モバイル広告テクノロジーを扱う企業の買収
- 位置情報を元にしたターゲティング広告の増加
- モバイル動画広告の成長
- デジタルメディアへの接触がアプリ中心に
- 「プログラマティック・バイイング」の割合が5割を超える
では順に見ていこう。
1.Apple Watchにより、ウェアラブルの流れが本格化する
現時点で2015年のモバイルデバイスの最大の話題とされるApple Watchは、間違いなくトレンドの一つと考えられるだろう。
既にPebbleやサムスンのGalaxy Gearなどいわゆる「スマートウォッチ」と呼ばれるものが販売されているが、まだそれほど利用者は多くない。Apple Watchの発売により、ようやくスマートウォッチの普及が少し見えてくるはずだ。