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 2014年第3四半期(7〜9月)における全米インターネット広告売上高が124億ドル(約1兆4800億円)となり、四半期売上高としては史上最高を更新したことが、米国オンライン広告の業界団体IAB(Interactive Advertising Bereau)による発表で明らかになった。米国では、全般的に景気が回復基調にあり、ブラック・フライデー、サイバー・マンデーに代表される年末商戦が非常に好調であると見られ、第4四半期の売上高はさらに伸びるであろうとIABは分析している。おそらく年間売上高も、2013年の428億ドル(約5兆1100億円)を上回り、過去最高を更新することは間違いない。

 こういったインターネット広告市場の成長に対し、特に昨年から今年にかけて大きく貢献しているのが、モバイル広告や動画広告であると言われている。こうした動画広告の陰に隠れてあまり目立たなかった存在がデジタルオーディオ広告。今年、とりわけ注目されている。

 日本ではほとんど話題にはならなかったが、IABは今年9月、デジタルオーディオ広告配信の国際標準テンプレート「DAAST(Digital Audio Ad Serving Template)」を策定するためのドラフトを公開し、パブリックコメントを募集した。これは、今後、デジタルオーディオ広告市場が、音楽ストリーミングサービスやインターネットラジオの利用者増加に比例して成長することを踏まえ、早い段階から「国際標準」を構築することを狙いとしている。「国際標準」のもと、様々な事業者が容易に参入できる環境を構築し、競争を促し、結果市場が更に拡大することを見込んでいるのだ。

 実際、デジタルオーディオ広告が展開される音楽ストリーミングサービスやインターネットラジオサービスの利用者は急激に増加している。4大レーベルの音楽を提供するスウェーデンのストリーミングサービス「Spotify」は、今年5月、世界56市場でのアクティブユーザー数が4000万人以上に達したことを発表した。