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 若いビジネスマンは、内にこもる風潮が強いと言われる。だがそんな中で、海外で働きたい、世界で活躍したいという「意識の高い」若い人たちも、増えてきているのを感じる。

 中高年の中にも、リストラの不安に怯えているくらいなら、思い切って日本企業以外で働いてみようかと考えている人も多いようだ。

 海外で働く、グローバル企業で働くということは、現実には、どんな意識の違いやルールの違いを前提にしなければならないのだろうか。ざっくりと言ってしまうと、日本企業と世界を舞台にビジネスを展開しているグローバル企業の中間点には外資系企業があるといえる。

 外資系企業は、日本で存続していくために必要な程度のローカライズ(現地化)が達成されているはずだ。日本にある外資系企業の実態を知ることで、その延長線上にある親会社のグローバル企業とは何かが、少し見えてくるのではないかと思う。

 もちろん、グローバル企業、外資系企業、日本企業といっても、業種、業績、規模の大小、本社のある国、歴史、創業者のビジョン、職種などによって全く違ってくる。しかしながら一般論、総論で語ると、話がボケてしまう。ここでは、多少バイアスがかかってしまう危険性はあるが、日本でビジネス展開をしている外資系企業、日本企業、グローバル企業で働いた実績のある筆者の友人、知人の実体験をもとに、告白・対談形式で紹介したい。

 繰り返すが、企業によって全く違うストーリーが存在するかもしれないし、個人によって大きく状況は違う。従って一般論としてではなく、一つの体験談として捉えていただきたい。

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 トップバッターは、典型的な大手日本企業と外資系企業の両方に勤務した経験のあるAさんにお願いしよう。

 Aさんは、国立大学の工学系大学院修士課程を卒業後、エンジニアとして大手電機通信メーカーに入社した。そこを5年で退職し、自費でMBA取得。帰国後、外資系の戦略系コンサルティング会社に入り大活躍したものの、燃え尽きてうつ病にかかってしまい、40歳台前半でクビになる。その後、外資系ICT企業に再就職して活躍し、50歳前半で退職した経歴を持つ。現在は、コンサルタントとして独立し、企業コンサルティング、執筆、講演などで活躍中だ。