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 ビジネスで求められる処理のパターンがつかみきれない非線形システムの開発スタイルを、企業のシステム部門は慎重に取り入れるべきだ。処理がパターン化された線形システムの開発に慣れてきたシステム部門の背景を踏まえ、長谷島氏は前回(も…求められるのは「両方大事」のスタンス)、こう指摘した。今回は、非線形システムの開発で担当者が身に付けるべきスキルに話題を移す。

 システム部門がウォーターフォールで開発してきた線形システムに加えて、アジャイルな開発スタイルで非線形システムを開発するには、開発スタイルの多様化を進めていく必要が出てくる。それには、人材の多様化を進めていくことが欠かせない。

 ここでいう人材の多様化とは、「不具合などのリスクを最小限にとどめてシステムを作り上げる」ことにたけた人材に加えて、「リスクを踏まえる一方でスピーディーに開発できる」ような、非線形システム開発に向く人材を育てていくことを指す。

開発スタイルに合った人材をアサインする

 あるシステム部門に、従来型の線形システムの開発に成功した担当者がいた。上司は成功の褒美として、担当者を戦略的なプロジェクトに抜てきし、非線形システムの開発にアサインした。ところが、その担当者は線形システム開発のスタイルから抜け出せず、非線形システムの開発は成功しなかった。本当にあった話である。

 一方で、ウォーターフォール型の開発をさせると「仕事がいい加減」と低評価を得ていた人材が、非線形システムの開発で大活躍した事例もある。紋切り型に人材を評価するのではなく、開発スタイルに合った人材を適材適所にアサインすることが必要になるということだ。