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 新人営業のD太君と先輩SEのM子さんの今日の訪問先は、大手企業に電子部品を納入しているW社のZ社長と経営企画担当のHさん。受け身体質の企業文化を変革する仕組みをつくろうと、取り組んでいる最中のようだ。昨年から日本のIT業界で盛り上がりを見せているハッカソンを参考にしては、と提案したところ、二人とも興味津々。

Z社長 うちの会社から革新的な製品を生み出して、世界を驚かせたい。それが私の夢なんだ。

Hさん でも弊社は長い間、大手製造業の下請として事業を行ってきました。そのため、自分たちで独自の技術や製品を考えることが苦手なんです。

Z社長 そうなんだ。それで、まずは会社の文化を変えることから始めようと思っているんだ。

Hさん 経営企画担当の私と社長とで会社のカルチャーを変えるための仕組みをつくろうと検討を重ねているんですが、いいアイデアが出てきません。D太さん、知恵を出してください。

D太 えっ!?いきなりですね……。

M子 IT業界で頻繁に行われている「ハッカソン」を参考にしませんか?

Z社長 それはいったい何のこと?

M子 ハッカソンはHackとMarathonを合成した造語で、ITエンジニアが集まってチームを作り、一泊二日といった短い期間で、新しい技術や新しいサービスのプロトタイプづくりを競うイベントです。米国で2000年前後に始まり、日本でも現在数多くのハッカソンが開催されています。

Hさん なぜ、ハッカソンが盛んに開催されるようになったんですか?

M子 キーワードは、イノベーションです。「イノベーションを起こしたい」と考える日本のITエンジニアたちをハッカソンが引きつけているのです。そしてまた、個々のITエンジニアだけでなく、彼らが働く日本のIT企業もハッカソンに注目しています。

Z社長 それはなぜ?

M子 新しいサービスを考案・開発する場として機能するからです。実際、グーグルやフェイスブックは社内でハッカソンをたびたび開催して、新しいサービスを生み出してきたといわれています。

Hさん そうなんですか。ハッカソンはIT企業が参加を呼びかけるイベントなんですか?