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 「ITを活用して工場の稼働率を上げることはできないか」――。そんな電話を受けて、新人営業のD太君と先輩SEのM子さんが向かったのは金具メーカーのH社です。情報システム室のK室長とAさんに提案したのは、ビッグデータの収集・分析とM2Mを中核技術とする予防保守に取り組むこと。予防保守は水道・橋など社会インフラの保守管理にも有効。IoTの有力アプリケーションとして、注目度がアップしています。

D太 工場の稼働率を上げたいそうですね。

K室長 そうなんだ。「ITの力で工場の稼働率を上げられないか」と社長から問いかけられたんだ。ぜひ、社長の期待に応えたい。

D太 工場の設備にトラブルが起きて、生産がストップすることがあるんですか?

K室長 内緒だけど実はそうなんだ。操業停止をゼロにすること。それが私に課せられたミッションなんだ。

Aさん そのミッションを達成すべく、K室長と私が中心になって研究を進めているところです。でも、いい知恵が浮かびません。力を貸してください。

M子 予防保守に取り組んでみませんか。

K室長 予防保守……。それはいったい何?

M子 予防保守と対になる言葉に事後保守があります。事後保守は文字どおり、トラブルが発生してから対策を講じることです。それに対して予防保守は、設備にトラブルが発生する前に部品を取り替えるなどの対策を講じることを指します。予防保守を上手に行えば、操業停止をゼロにすることも不可能ではありません。

K室長 本当に?

Aさん 予防保守を実現する方法は?

M子 基本となるのは、設備にトラブルをもたらす予兆をキャッチする仕組みを構築することです。

Aさん その仕組みはどうやってつくるんですか?

M子 キーワードはビッグデータとM2Mです。工場の設備や機器にセンサーを取り付けます。次にセンサーが取得した設備・機器の稼働データをM2Mでサーバーに蓄積します。その次にサーバーに蓄積した稼働データを分析して、トラブルの予兆をキャッチします。

K室長 トラブルを起こす予兆の段階で設備に対策を打てば操業停止をゼロにできるかもしれないね。保守費用も低減できるかな?

M子 もっと積極的に、予防保守は会社に利益を生み出す仕掛けとだと表現する会社もあります。

K室長 どういうこと?