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M子 そうなんです。レベル3までのIT人材のスキル認定はペーパー試験で行っています。つまり、情報処理技術者試験に合格すればOKです。しかし、IT技術者をレベル4として認定するためには、情報処理技術者試験の高度試験に合格していることに加えて、業務実績を評価することの2つが必要だとITSSは規定しています。

 高度試験の合格者は、既に全国に30万人いるといわれています。そういうIT技術者を、社内制度でレベル4相当と認定している大手SIerも存在します。でも認定方法は各社まちまち。つまりこれまでは、IT技術者をレベル4と評価する公的な仕組みが存在しなかったんです。

G課長 なるほど。今回、情報処理学会が統一基準を設けてレベル4のIT技術者を認定しようというわけか。

Kさん そのレベル4のIT技術者はどういう立場の人になるんでしょうか?

M子 レベル4のIT技術者は、プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立していて、そのスキルを活用して独力で業務上の課題の発見と解決をリードする人材だとITSSは定義しています。入社後、5年から10年程度の実務経験を持っていて、数人から10数人のチームのリーダーになっているIT技術者を指します。

G課長 開発現場の中核的人材だね。

D太 日本国内だけでなく、国際的な規格だということもCITPの特徴ですね、M子先輩。

M子 IT技術者の資格制度に関する国際標準にISO/IEC17024とISO/IEC24773があります。CITPは、これらの国際標準に準拠した資格制度として設計されています。ISOの資格制度は有効期限が3年です。セミナーの講師をしたり、論文を書くといった継続研鑽を積むことが資格更新の条件です。

G課長 IT技術者の資格が国際共通になると、日本のIT業界にどんなメリットがあるんだろうか。

M子 海外のIT技術者のスキルを国内と同一基準で計れるようになります。すると、するとオフショア開発のパートナー企業の実力を明確に把握できるようになると、国内IT企業の経営層は期待しています。

イラスト:武本恵美
イラスト:武本恵美