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Kさん CITPはいつからどんなふうにスタートするんですか?

M子 情報処理学会は、二つの方法でIT技術者のCITP制度をスタートさせようと考えています。一つは、情報処理学会が直接、IT技術者を認証する「個人認証」。もう一つは、情報処理学会のCITP制度と同じ基準で社内資格制度を運用しているIT企業を認定し、そのIT企業が認めたIT技術者にCITP資格を与える「企業認定」です。企業認定は一部の大手IT企業が試行を開始していますが、本格運用は2015年度からになります。

Kさん 個人認証のプロセスはどうなっているんですか。

M子 情報処理学会が用意した申請書や業務経歴書などの書類を情報処理学会に提出します。第1回の申請受付は2014年12月22日まで。情報処理学会に設置された個人認証審査委員会の審査チームが判定します。2015年3月にはCITPとして認定されたIT技術者の氏名、所属先企業名が公開されるスケジュールになっています。

G課長 ところで、情報処理学会はITSSでいうところのレベル5以上の資格認定はどう考えているんだろう。

M子 レベル5は、レベル4の上司に当たります。IT企業の職位でいうと課長か部長ですね。情報処理学会は、レベル5の資格認定も考えているようです。ただ、レベル6やレベル7となると、IT業界のトッププレイヤーになります。IT技術者の実務能力を可視化することがCITPの趣旨です。そのため、CITPが対象とするのは、ITSSのレベル4と5の技術者になるようです。

G課長 大手SIerは、企業認定でレベル4のIT技術者を認定していくんだろうね。中小IT企業はどう取り組むんだろうか。

M子 リーダークラスの社員にCITP資格を取得させたいという中小ITベンダーの声が、情報処理学会に届いていると聞きました。その企業は自社で育成・認定制度を設けようと考えていたようです。しかし、社内で制度を創設・維持するにはコストがかかります。情報処理学会のCITP制度に乗っかれば、コストをかけずに高度なスキルをもっている社員の存在をアピールできると考えているようです。

G課長 CITPが認知されていくと、IT技術者の流動化が進むんじゃないのかな?

M子 おっしゃるとおりです。IT企業にはこれまで以上に、会社という仕事の場をIT技術者にとって魅力あるものにすることが求められと思います。

G課長 先日、地方に本社を置いている取引先企業のIT担当者が、優秀なIT技術者がいるソフト会社を探すのに苦労しているとこぼしていたけれど、その事情は弊社も同じ。CITPがスタートすれば、優秀な技術者がどこにいるか分かる。これは大歓迎だ。

D太 CITP制度はユーザー企業にもメリットをもたらしそうですね。

Kさん D太さんも弊社のビジネスに価値をもたらす優秀なIT営業を目指してくださいね。

D太 ハイ、頑張ります!


小林 秀雄(こばやし ひでお)
小林 秀雄(こばやし ひでお) 早稲田大学卒業後、IT雑誌の編集長を経て、企業とITの関わりや企業・地域の変革をテーマに取材・執筆。著書に「今日からできるナレッジマネジメント」「図解よくわかるエクストラネット」(以上、日刊工業新聞社)、「日本版eマーケットプレイス活用法」「IT経営の時代とSEイノベーション」(以上、コンピュータ・エージ社)、「図解よくわかるEIP入門」「図解 コンテンツビジネスのすべてがわかる本」(日本能率協会マネジメントセンター)、「SEのための顧客提案術」「キーワードで学ぶ情報システム提案営業の実際」「挑戦し続ける野村総合研究所」「SI力!」(以上、日経BP社)など