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 米アップルが開発したモバイル端末向け位置・近接検出技術。この技術に基づいたビーコン信号やビーコン発信端末のことを指す場合もある。iOS 7から搭載された。iBeaconのビーコン信号は、低消費電力Bluetooth規格「Bluetooth Low Energy」(BLE)を使って発信する。

 iBeaconでは、ビーコン発信端末が4種類のデータを格納したビーコン信号を発信する。iOS端末がビーコン発信端末に近づくと、ビーコン信号を受信。その中に含まれるデータから、位置、距離、近接などの情報を割り出す。

 iBeaconのビーコン信号が運ぶデータは、(1)UUID、(2)Major、(3)Minor、(4)RSSI---の4種類。

 (1)UUIDは128ビットの識別子。一意性を確保するため、MACアドレスや日付などから生成される。iBeaconによるサービスの識別に使える。

 (2)Majorと(3)Minorは16ビットの識別子で、iBeaconによるサービス提供者が任意に設定できる。例えば、(2)を店舗、(3)を店舗内の売り場、といった具合に設定すれば、クーポンや広告の配信、来店履歴の取得などに役立てられる。

 (4)RSSIは、受信信号強度のこと。受信した電波の強さによって、おおまかな距離を測定する仕組みだ。

 iBeaconのビーコン発信に使われているBLEは、2010年に策定されたBluetooth 4.0で追加された仕様。もともとはフィンランドのノキアが開発した独自の低消費電力通信技術「Wibree」がベースで、既存のBluetooth規格とは互換性がない。