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 日本のIT業界では、ユーザー企業から委託されてシステムを設計・開発するSI(システムインテグレーション)ビジネスが発達し、長く主力事業の地位にある。システムインテグレータあるいは SIerと呼ぶ大手ITベンダーがユーザー企業から直接SI案件を請け負い、その開発業務の一部、あるいは大部分を受託ソフトウエア開発会社と呼ぶ他のITベンダーに再委託している。

 SIerが開発業務を再委託するのは、自社よりも単価の安いITベンダーだ。その下請けのITベンダーも、より単価が安いITベンダーに一部を再委託する。再委託されたITベンダーもさらに・・・という形で下請けの連鎖が続いていく。こうしたSIerを頂点とする下請けの連鎖を「多重下請け構造」と呼ぶ。こうした多重下請け構造は建設業界にも存在するため、それを模してSIerのことを「ITゼネコン」と呼ぶ場合がある。