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 ソーシャルメディア普及の歴史は、スマートフォンに代表されるモバイル機器と歩みをともにしてきました。スマートフォンの機能が高度になるにつれSNSの使い方も多様化し、よりリッチでカジュアルなコンテンツが作り出され流通するようになりました。

 シニア層のようにその恩恵を受けていない人が多く存在していましたが、「格安SIM」といわれる低料金の通信サービスが登場するなど、すそ野を広げる動きが活発になってきました。今回はこうした通信環境の変化がソーシャルメディアの未来に与える影響について考えてみたいと思います。

格安SIMがすそ野を広げた

 「このアプリを使えば、自由にWi-Fi使えるんですか?」。先日、福岡市を訪れた際、大学生とおぼしき若者にこう話しかけられました。訪日観光客向けに日本電信電話(NTT)とJTBが共同で展開する公衆無線LANサービスについて取材していたときの話です。

 両社は外国人向けに観光情報を紹介する専用のスマホアプリを開発し、入手すると無料で使える無線LANのアクセスポイントを福岡市内に多数設置しました。限られた生活費から通信料を払っている日本の若者も、無料の通信インフラに強い魅力を感じている事実に気付かされました。

 彼らのような若者やシニア層を、モバイルの世界に引き込む三つの大きな動きが生まれています。順に紹介していきましょう。

 1番目はMVNO(仮想移動体通信事業者)です。当初MVNOが作り出したのは、リテラシーの高いモバイルマニアが2台目のスマホを持つ需要を満たすニッチな市場でした。しかし家電量販店やイオンを始めとする異業種参入が増え、割安な料金をウリにした格安SIMが次々と登場します。結果として、料金がネックでスマホを買うことをためらっていた初級者を取り込む受け皿へと成長していきました。