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 SEは年齢と共に成長しなければならない。すなわち、SEは20代、30代、40代、50代とその年齢相応の仕事ができなければならない。そうでないと日ごろイキイキと働けないし、会社から見ると給料を上げるわけにはいかない。

 こんなことを言うと、20代、30代半ばくらいまでのSEの方は「そんなことは当たり前ではないか」と思うだろうが、SEの世界ではそれが当たり前とは言えない。事実、それで苦労しているベテランSEが日本のIT業界には少なくない。

 SE人生は30代半ばまでで約4分の1(25%)、それ以降が4分の3(75%)である。多くのSEは30代半ばまでの4分の1ではどんどん成長し、毎日イキイキとモラール高く働く。しかし残りの4分の3もそのまま成長すれば良いが、必ずしもそうではない。どんどん成長してリーダーシップを発揮し、イキイキ働いているSEはもちろんいる。だが、そうでもないSEも少なくない。

 そんなSEの多くにとって、SE人生の4分の3は決して明るくない。転職する人も出てくる。きっとベテランSEのそんな現象が、どのIT企業でも起こっているはずだ。それはなぜか。

 今回は長年SEの世界で生きてきた人間として、それについて言及したい。SEの多くの方々の参考になれば幸いである。特に20代、30代のSEの方は、自分のSE人生のキャリアを考える上でぜひ参考にしてほしい。そして現在の自分の在り方をよく考えてもらいたい。それが今後のSE人生を大きく左右する。

“ITという魔物”がSEを誘惑する

 SEはITの技術力がベースである。そのスキルがないSEは、SEとは言わない。そのために、SEは誰しもOSやネットワーク、プログラム言語、ERP(統合基幹業務システム)などのシステムや製品の機能や使い方をはじめ、パフォーマンス対策やセキュリティ対策など、ITに詳しくなることにエネルギーを費やす。また、分からないことが多いと恥ずかしいとも思う。