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田井 昭氏
田井 昭氏
1981年4月、小西六写真工業(現コニカミノルタ)に入社。Konica Minolta Business Solutions U.S.A.の上級副社長や、コニカミノルタビジネステクノロジーズ 開発本部 ソリューション開発センターのシステムソリューション部長を歴任。2011年4月、コニカミノルタホールディングスのIT業務改革部長に就任。2014年4月から現職。(写真:新関 雅士)
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 当社の海外売上高比率は8割近くある。私が2011年4月にIT業務改革部長に就任した当時の中期経営計画でも、真のグローバル企業になることがテーマの一つだった。

 システム部長になって真っ先に取り掛かったのが、グローバルIT戦略の策定だ。その中で決めたのが、システムの標準化である。当社は早くから欧州SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージで基幹系システムを構築していたが、国ごとにカスタマイズしていることも多く、標準化を徹底できていなかった。

 現在、標準ERPをクラウド上に構築し、各国に展開中だ。既にアジア5カ国が標準ERPを利用している。既にコスト削減効果が出ており、今後も順次対象範囲を広げていく。

 これだけではない。標準ERPの展開よりも重視しているのが、顧客や製品に関するマスターデータの統合だ。

 現在大詰めを迎えているのが、マスターデータを一元管理する機能を備えたグローバルMDM(マスターデータマネジメント)基盤の構築だ。1年半前から開発を進め、2015年春にも稼働させる。

 ITのグローバル化を進めるとはいえ、日本のシステムを標準として押し付けるわけではない。優れたシステムが他国にあれば、それを標準として展開する。どの国のシステムを標準するのが得策かを決めるためには、海外のシステム部員との議論が重要になる。当社のIT部門はシステム子会社も含めると、世界で700人以上の要員がいる。いくらグローバル化と叫んだところで、異なる文化や考え方を持つ者同士が同じ目標を共有していない状況では、物事が円滑に進まない。