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 日経コンピュータ誌上で、元ソニーCIO(最高情報責任者)で、現在ガートナー ジャパンのエグゼクティブパートナーを務める長谷島眞時さんとバトルを演じることになった。この「極言暴論」はユーザー企業のIT部門やIT業界、いわゆる「日本のITムラ」の問題点を指摘してきたが、長谷島さんは私の「IT部門限界説」に異議を唱える。

 事の発端は、半年ほど前に長谷島さんと会う機会があり、その際にIT部門の現状の問題点や将来について議論したことだ。IT部門に対する経営や事業部門の視線の厳しさや、IT部員の“抵抗勢力化”、ITベンダーへの丸投げに見られるような組織の劣化など、IT部門に対する現状認識では意見は一致するのだが、IT部門の将来では対立したのだ。

 実は、長谷島さんはその直前まで、日経コンピュータとITproで「システム部門幸せ計画」というコラムを連載していた。このコラムでは、人や組織は自ら変わり得るとしてIT部門の改革に向けた道筋を示している。私の極言暴論は「IT部門の自己改革はもはや不可能である」と論じているのだから、長谷島さんの描く“幸せへの道筋”を真っ向から否定することになる。

 とはいえ、私の極言暴論で説くIT部門限界説と、長谷島さんの幸せ計画はコインの裏と表のような気がする。そこで長谷島さんに「極言暴論に反論する形で、IT部門が新たな役割を果たせることを連載で書いてみたらどうか」と持ち掛けたところ、長谷島さんは受けて立ってくれた。というわけで、日経コンピュータでおそらく初の“誌上バトル”が実現することとなった。

 連載は日経コンピュータ10月2日号からスタートするのでご期待いただきたい。この記事では「対決前夜企画 極言暴論スペシャル」として、二人の争点となり連載で長谷島さんが反論することになる私の主張のうち、四つのテーマについて順次紹介する。1回目の今回は「経営者の間で台頭するCIO不要論」である。