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 日経コンピュータ誌上での「元ソニーCIO(最高情報責任者)長谷島眞時 vs 極言暴論」のバトル連載を盛り上げるプレ企画、極言暴論スペシャルも今回が最終回。「事業部門のシャドーITの問題」が今回のテーマだ。ただし、シャドーITで問題なのは事業部門のほうではない。あくまでも問題はIT部門にある。

 シャドーITの問題は、この極言暴論スペシャルの第2回でもIT部門の組織劣化の観点から多少述べた(関連記事:劣化の進んだIT部門の再建は不可能)。事業部門のIT活用は経営的に重要性を増し、日の当たる場所に出てくる。“陰のIT”はむしろ基幹系システムやIT部門のほうである。事業部門のIT活用に対応できないIT部門は“終活”を考えたほうがよい。そんな話を書いた。

 では、既存のIT部門はなぜシャドーITになす術がないのか、事業部門のIT活用に有効に対応できないのか。今回はそれを深掘りする。実は、この話はグローバルで話題となっている“CMO(最高マーケティング責任者)の時代”、つまり「IT投資の権限がCIOからCMOへとシフトする」という議論と密接に絡む。

 欧米企業の場合、日本企業よりもガバナンスがはるかにしっかりしているから、事業部門が勝手にIT活用に走るシャドーITの問題よりも、CIOという経営機能の限界として認識される。市場開拓による売り上げ拡大に責任を持つCMOへのIT投資権限のシフトは、CIO – IT部門とは別ラインで進む事業部門のIT活用とまさに同根の話なのだ。

 長谷島さんは現在、ガートナー ジャパンのエグゼクティブパートナーを務めており、こうした事業部門独自のIT活用の動きに対して、CIOやIT部門がどう対処すべきかについて見識を持つ。そもそも日経コンピュータ誌上でのバトル連載の企画は、半年前に長谷島さんに会った時、この件について私が議論をふっかけたのが発端。この極言暴論に長谷島さんがどう反論するか、お手並み拝見である。