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 本連載では、ビジネス文章力を向上させたい方のために、筆者がこれまで実務の現場で部下や後輩に教えてきたケースを紹介しながら、さまざまな文章スキル不足を「病」にたとえ、それを治療するというコンセプトで、スキルアップの具体的方法について解説します。

 第16回の治療は「脳内時間軸欠乏症」の治療です。仕事を進めるのに欠かせない要素は「時間」です。仕事は多人数が協調して行うため、時間軸があっていないとよいものができません。

 ただし、どうしても締切りを明確に設定できない人がいます。できるだけ早く、できるまで待って欲しい、もう少しで完成します……。今日の患者さんも、脳内時間軸が欠乏していました。

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◆小野サトシさん (仮名 23歳男性)の症状◆

芦屋:次の方、小野サトシさん、どうぞ。今日はどうされましたか?動きがスローに見えますけど、大丈夫ですか?

小野:はい、よく上司や上長からも時間にルーズと言われます。僕的には一生懸命やっているのに、酷い言われようです。時間、時間と言われ続け胸が苦しくて……。なんか、気分が優れません。

芦屋:それは大変ですね。上司の方は小野さんを一方的に責めるのですか?

小野:はい。上司は「君は締切りを自分に設定できていない」と怒るんです。他の上長も同じです。「時間軸がない」とか皆で言っています。もう、悲しいやら、頭に来るやら……。