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 本連載では、ビジネス文章力を向上させたい方のために、筆者がこれまで実務の現場で部下や後輩に教えてきたケースを紹介しながら、さまざまな文章スキル不足を「病」にたとえ、それを治療するというコンセプトで、スキルアップの具体的方法について解説します。

 第18回の治療は「慢性受身症」の治療です。仕事をしている人なら、上司や上長から「主体性を持て」、「受け身ではダメ」と言われたことがあると思います。

 しかし、会社に入りたてで未熟な頃はどうしても他力本願になり、主体性がない、受け身であるという状態になってしまいます。今日の患者さんも、そんな状況でした。

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◆ 大杉ルリ子さん(仮名 22歳女性)の症状◆

芦屋:次の方、大杉ルリ子さん。今日はどうされましたか?

大杉:お世話になります。ソーシャルメディアや雑誌でランキング一位のビジネスクリニックと、評判になっていましたよね?このクリニックがビジネス文章治療にいいと皆が評価していたので、来ちゃいました。

芦屋:ありがとうございます。それで、相談内容は?

大杉:実は、とても困ってるんです。私は、当社の通信販売部門のWebサイトを改善する立場なんですけど、上司や上長は「君は主体性がない」「受け身だ」と冷たく突き放すんです。上司も上長も、同僚も……どうればいいか良くわからなくなってきてしまって……。なんか、もう、嫌になっちゃって。私の何が悪いんでしょうか?もう、訳が分からないんです。

芦屋:なるほど、大杉さん、ちょっと逆切れ気味とは思いますが、要するに主体性がないと見なされているということですね。もう少し具体的に説明していただけますか?当院は患者さんの会社や個人の情報は、秘密保持は間違いないですから説明願えますか?