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 本連載では、ビジネス文章力を向上させたい方のために、筆者がこれまで実務の現場で部下や後輩に教えてきたケースを紹介しながら、様々な文章スキル不足を「病」にたとえ、それを治療するというコンセプトで、スキルアップの具体的方法について解説します。

 第21回の治療は「目標後弯(こうわん)症」の治療です。仕事をしている人なら、目標を設定して仕事を進めていくと思います。

 しかし、会社に入りたてで未熟な頃はどうしても設定した目標の達成が困難だと、目標が下方修正されていく。目標が曲がって、歪んでいくものです。今日の患者さんも、そんな状況でした。

西原タイゾウさん(仮名 25歳男性)の症状

芦屋:次の方、西原タイゾウさん、今日はどうされましたか?

西原:お世話になります。この前ジャパンビジネスサテライトのトレンドコーナーで特集されていましたよね?ドクターのクリニックがビジネス文章治療で盛り上がっていると聞いたので、早速きちゃいました。

芦屋:まあ、それほどでもないんですが……。それで、相談内容は?

西原:実は困ってるんです。僕は、今度当社の通信販売部門のWebサイトの立ち上げをすることになりました。でも、何回か上司や上長とやりとりしたのですが、「君は目標を勝手に下げる」「目標が後弯している」「目標がみるみる歪んでいく」と冷たく言うんです。上司も上長も、同僚までもが……。どうすればいいか良くわからなくなってきちゃって。僕の何が問題なのか、もう不安で、自信がなくなりました。

芦屋:なるほど、西原さん、ちょっと情緒不安定気味とは思いますが、要するに目標を勝手に下げるなと言われているということですね。もう少し具体的に説明いただけますか?当院は患者さんの会社や個人の情報の秘密保持に関しては、間違いないですから、ご安心ください。