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5.おわりに

 筆者自らの経験として,開発者と商品訴求について議論してきた中で強く印象として残るのは,商品開発にあたって明確なコンセプトがチームとして共有されていたことである.前機種からの改善ではなく,事業要求に立ち戻った上で,「なぜ我々はそれを商品として世の中に出すのか?」の問いに対する答えがそのコンセプトであり,それこそが開発・マーケティング含めて,熱と,チームとしての力を生み出したと実感している.

金子 克之(非会員)
1985年ソニー(株)入社以来,商品マーケティングに従事.海外を中心に活動し,アメリカ,オーストラリア,ヨーロッパ(ベルギー),ラテンアメリカ(マイアミ)駐在を経験.2010年ソニーモバイルコミュニケーションズ(ジャパン)(株)に異動.マーケティング部統括部長を経て現在コンパニオンプロダクト営業部長.ウェアラブル等周辺機器の営業・マーケティングに携わる.

編集担当:藤瀬哲朗((株)三菱総合研究所)

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