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3.2.2 楽曲検索サービス「LISMO Music Search」

 新たな音楽との出会い方を知る上で,各個人の音楽との接点を調査することは非常に重要な要素となる.音楽メディア実態調査報告[2]によると,未知のアーティストのCDや音楽ファイル購入のきっかけとなったこととしては,テレビ音楽番組,テレビCM,無料動画サイトが上位三位を占めている.歌詞や楽曲タイトルやアーティストを明示的に知ることができる場合は,そこからキーワード検索等を通じて購入することができるものの,テレビCMなどのように曲名が不明な場合も多い.特に携帯ユーザの場合,検索から購入への確実な導線がない場合,その時点で検索や購入などの手続きを途中で止めてしまうことが多い.このため,より多くの検索シーンに対応するため以下の2つの検索ツール(LISMO Music Search)を開発した[13].

 まず,テレビや外出先で出会った楽曲をその場で検索するアプリ(聴かせて検索)を開発した.この検索では,携帯電話のマイクを使って5秒~15秒程度音をキャプチャし,その特徴量をサーバに送信して楽曲データベースとのマッチングを行って楽曲を判定し,詳細な楽曲情報を携帯電話に返送した.また類似したシーンとして,曲調自体は覚えていても曲名などが分からない場合に,鼻歌で検索するアプリ(うたって検索)を開発した.この検索では,自ら鼻歌を5~10秒間歌うことにより,その音をキャプチャして特徴量を抽出し,楽曲データベースとのマッチングを行うことを実現した.これらの機能により,目的の楽曲がより簡易に見つけることができるようになったが,楽曲に強い関心があるがゆえにこれらの検索機能を用いていることも多く,結果的に楽曲購入に結び付けるきっかけ作りに貢献することができた.