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 そのツリー構造の一ノードとなるゴール自体は,抽出のタイミングにより,大きく3種類に分類される.

(1) ステークホルダ分析で得られた重要課題に対する望ましい状態(Post Transformation Process),「世界観」(WorldView),「制約事項(Environment)の解消された状態」

(2) 課題分析で得られた「望ましい状態」(Post Transformation Process),「世界観」(WorldView),「制約事項(Environment)の解消された状態」

(3) 上記(1),(2)を利用してゴールモデルを作成していく中で補完されるゴール(ゴールモデルを作成する中で,発見されるゴール)

 つまり抽出するゴールのある程度の部分は,すでにステークホルダ分析と課題分析で抽出されていることになる.

 このことは,ゴールモデルが以下を反映していることを意味している.

  • ステークホルダにとって重要な思いが,課題解決の方向性に組み込まれ,ステークホルダが望むあるべき姿を反映した業務やシステムとなる.
  • 現行業務が持つ課題が「解決された状態」,「解決された状態を望ましいと感じる世界観」などにより,次期業務の方向性が現行業務の真の課題を解決しているものになる.

 前述の抽出したゴールの内容を元に,ゴールごとの目的・手段関係を明確化し,足らないゴールを発見した場合には新たなゴールを補完し,ゴールの構造を明らかにしていく.ただし,ゴール構造を明らかにするための万能な手順は存在せず,トライ&エラーで構造を作り上げていく.ゴールモデルを作成し目的と手段の構造を可視化することで,個々の課題の関連性を考慮した最適な課題解決策を検討することができる.