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 韓国では、2017年1月27日から30日はお正月連休だった。韓国は中国と同じく、お正月とお盆は旧暦で祝う。

 お正月といえば、韓国にも「セベッドン」という子供にお年玉をあげる風習がある。お正月の朝になると、子供たちはできるだけたくさんの大人にセベ(新年のあいさつ)をしてお年玉をもらおうとする。

 このほか、就職した子供は両親や祖父母にお金をプレゼントする「逆お年玉」の習慣があるので、お正月はかなりの出費を覚悟しないといけない。

 以前は直接会ってセベをした親戚の子供にだけお年玉をあげればよかったのだが、FinTech(フィンテック)の時代になってからはそうはいかない。口座番号がわからなくても、相手の携帯電話番号さえわかれば送金できるので、お正月に会えない全国各地の親戚の子供からカカオトークのメッセージが後を絶たない。

アプリで簡単に送金ができる

 韓国のほとんどの銀行は、スマートフォン用の「簡単送金アプリ」を提供している。アプリをインストールして口座番号と口座暗証番号、送金用暗証番号を設定、インターネットバンキングと連動して本人確認をする。これでアプリのインストールは完了だ。そのあとは、アプリに相手の名前と携帯電話番号、送金したい金額、お祝いの言葉を入力するだけで送金できる。

 受取人は送金されたことがショートメッセージで届くので、メッセージをクリックして同じく簡単送金アプリをインストールし、送金額を受け取る銀行名と口座番号を入力するだけで振り込まれる。

 パソコンから利用するインターネットバンキングだと、毎回異なる暗証番号を表示するOTP(ワンタイムパスワード)を銀行から発行してもらい、「公認認証書」という本人確認用のプログラムをインストールしないと振り込みができない。

 これに対して、簡単送金アプリを利用するとアプリ用の暗証番号6桁を設定するだけで少額の送金ができる。かつ口座番号がわからなくても送金できるので、祝儀や香典を送る時にもよく使う。

 簡単送金は、1回30万ウォン(約3万円)または1日50万ウォン(約5万円)まで利用できる。「口座番号が分からないので送金できなかった」、なんていう言い訳はもう通用しなくなったので、お年玉出費は年々増え続けそうだ。